久しぶりのエントリです。

PLANNING HACKS!(書評は後ほど)という本を読んでいたらセレンディピティという言葉が出てきました。そういえば最近、本を読んでいると時々目にする言葉です。

Wikipediaで意味を調べると、こんな具合でした。
セレンディピティserendipity)とは、何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指す。(平たく云えば、ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴む事。)
ただし、こうも書かれています。

ただし、このような起源を持ち、辞書で上記のように説明されているにもかかわらず、日常会話などで、セレンディピティが発見する「能力」を指してい ると理解せず、発見した「幸運」と誤解してしまう人もいる。単なる幸運ならばluckとでも表現すれば済むところをあえてserendipityと表現す るのはそれ相応の理由があるからなので、serendipityを単なる "幸運" や "偶然" と理解することはやはり誤解や理解不足と言える。

なるほど。日本語には翻訳できない言葉だけに、いろいろと解釈があるようですね。何冊かの本の中の文脈から察するに、セレンディピティ=「偶発的に発見された出来事」のように使われていることが多いような気がします。フラット革命の中でも「インターネットが発展したおかげでセレンディピティが起こりやすい」みたいな感じで使われていたような気がします(うそかもしれない)。

セレンディピティ=「偶発的な幸運を掴む能力・才能」と理解するのであれば、効率的な企画の生み出し方を勉強するためにPLANNING HACKS!を読んでいて、この”セレンディピティ”という言葉を偶発的に学ぶに至ったということは、私には多少なりともセレンディピティが備わっているのかな?

ちなみに写真はジョゼフ・プリーストリーという人物で、酸素の発見者だそうです。なんでもKing of Serendipityと呼ばれているそうな。

photo by tim ellis

GWは家族とまったり過ごしました。みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか?

今回はGW中に読んだ本、富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのかをご紹介します。この本を選んだきっかけは、起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語の中で日本のWeb2.0的ベンチャー企業として、高岡 壮一郎氏のアブラハム・グループ・ホールディングス株式会社の生い立ち、YUCASEEというサービスに大変興味をそそられたためでした。

結論から言うと、もう少しYUCASEEというサービスの内情を把握出来ると期待していたのですが、どちらかというと、「日本には富裕層が増えている。だけど富裕層向けのサービスがあまりないのでYUCASEEはうけたんだよ」ってところで話が止まってしまっているので、正直、期待はずれでした。

しかし、日本には純金融資産1億円以上の人が83人に1人の割合でいるという事実は驚きでした。特に新世代の富裕層”インテリッチ”が増えているそうです。その背景には市場のグローバル化などがあるそうです。

確かに、改めて考えてみても、富裕層に向けたサービスというのはありそうだけど、まだまだ少ないように思えます。ましてや83人に1人もの割合で1億円以上持っている人がいるという現状と照らし合わせれば、全然少ないのではないでしょうか?そこにいち早くターゲットを絞り、うまく富裕層向けサービスを展開した高岡氏のアイディアは本当にビジネスとし秀逸だと関心してしまいました。

今後、まだまだ富裕層向けのサービスは出てくるのではないでしょうか。

4344996100富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか
高岡 壮一郎
幻冬舎 2008-02-08

いつも拝読させていただいているIDEA*IDEA跳んだ回数が空中に浮かび上がるスタイリッシュな縄跳びロープという商品が紹介されていました。デザインコンセプトということでまだ商品化されているわけではないようですが、なんてナイスな商品なんだろう!って感じです。

これって、アイディア発想の典型的かつ核心的な商品ですよね。チクタクとバーが揺れてLEDの表示が浮かび上がるメッセージ アラームクロックと同じ原理を縄跳びのロープに応用してるんですね。

広告マンのバイブルと言われている(?)アイデアのつくり方にも、「新しいアイデアとは既存のアイデアの組み合わせに他ならない」と説明しています。この商品はまさしくその通りで、非常にシンプルだけどなんかピリリとくるものがありますよね!

「新商品っていうのはこういうもんだ!」って突きつけられちゃった感じです。いや、脱帽。

先日、1分間の深イイ話というTV番組の中で、”アンパンマンのマーチ”の歌詞が熱い!というのが取り上げられてました。

で、実際に歌詞を見直して見ると、むちゃくちゃ熱い歌詞じゃないっすか!「自分の夢や価値観を大切にしないなんていやだ!だから一生懸命生きるんだ!」みたいな、あつ~いメッセージが込められているじゃないですか。

今回の件で、自分の中で2つの気づきがありました。

①”アンパンマンのマーチ”は熱い!
②普段どれだけ周りに関心を持って接していなかったかが分かった。

①は前述の通り、やっぱり自分の価値観を持つってことはすばらしい!というのを素直に歌に乗せているのがイイですよね。

そして②ですよ。”アンパンマンのマーチ”なんて今までに何回聞いてるんだって話ですよ。アニメの主題歌ということで、はなから「大したことはうたってないだろう」みたいな先入観もあったのかもしれません。そもそも、歌詞の内容まで関心持って聞いたことなんてなかったのです。自分が普段、どれだけ周りに関心を持ってないかが良く分かってしまいました。

試しに、会社帰りに色を緑に決めてカラーバスにトライしてみました。そうやって無理矢理にでも関心を持って周りを見ると、色々と新しい発見があることに気がつきました。

なにかしら新しいアイディアを考える場合でも、まずは色々な事に関心を持つことからスタートする必要がありますよね。

これからは先入観を持たずに、何にでも関心を持ってみようと思った次第です。

photo by shinkusano